流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
HOME > 流星の電波観測とは > やってみよう! > パソコンで自動観測 > STEP-1

パソコンで自動観測しよう! 定点観測編 (STEP-1-)

<< 目次へ

はじめに

このコースでは,2万円コースに+αするだけで,なんと定常観測(ずーっと常に観測)をすることができます。ただしこのコースではパソコンを使用します。そのため,パソコンがあることが前提で進みますので,観測用のパソコンを各自事前に準備しておいてください。

<ステップ 1> 必要機材をそろえよう!

2万円コースと同じ機材で構いませんが,いくつかは買い換える必要があります。一応,同じものでも記載しますが,まったく文章が同じですので,あるものは飛ばしてないものだけチェックして買い換えたり,買い足したりして準備をしてください。チェックする項目には 「チェック !」を記述しました。2万円コースからステップアップしてきた方はご参考にしてください。

このコースからはじめられる方は,以下のものを購入してきてください。

受信機 (専用受信機:9,800円)

 受信機は,アマチュア無線で使用するものを買うのは高額となります.ここでは安く!ということで,HROの専用受信機を購入することをお勧めします.この専用受信機は,アイテック電子研究所から発売されています.現在は二種類発売されています.下左の写真が以前よりある受信機の外観です.完成品を9,800円(税別)で購入できます.下右の写真は,下左の受信機で課題となっていた温度による周波数変動を抑えたりとバージョンアップされた受信機です.外観も変わっています.こちらは15,000円(税別)で,左のものと比較すると高めです.この他,税と送料,代引きの場合は代引き手数料がかかります.
ITEC Receiver ITEC Receiver-ver2
左が初代HRO受信機:HRO-RX1a(9,800円),右側がバージョンアップされたHRO受信機:MRK50(15,000円)

 なお,個人的にはですが,HROを観測するうえではどちらの受信機でも大丈夫ですし,安い9,800円でも性能は十分です.ただ温度変化に弱いという欠点があります.観測する部屋の温度が一定に保たれているなら問題ありません.
 注文は,アイテック電子研究所へ直接連絡(0287-62-0939)をして,設計担当の千葉秀明さんへ問い合わせて下さい.その際,どちらの受信機を購入するのか,振込か代引きにするのかを伝え,購入して下さい.なお,在庫があるとは限りませんので,希望する方は早めに連絡するようにして下さい. (アイテック電子研究所 325-0001 栃木県那須郡那須町高久甲4590)

※通常の無線受信機を購入する場合は,無線店に行けば購入が可能できます.なお,もし,初めて観測をする場合であれば,受信専用機の「ICOM IC-R75」がお勧めです.受信専用とはいえ,性能には文句なしです.また,53MHzだけではなく,28MHzや144MHzなど,流星電波観測で観測する可能性がある周波数帯はすべてカバーできるので,拡張性を備えた受信機と言えます.特に難しい機械ではないので,初心者でも十分に使いこなせるでしょう.
 価格帯は,だいたいAmazonも店頭価格も同じです.中古品で出回っている場合は安価に購入することもできます.なお,音声の部分はミニプラグではないので,変換コネクタを購入することも忘れないようにして下さい.
※次のwebに無線店のリストがありますので参考にして下さい.
 (日本アマチュア無線機器工業会より  http://www.jaia.or.jp/omise/)
既にアマチュア無線の受信機をお持ちの場合は,それを使用することができます.受信周波数を53.7492MHzのUSBモード(あるいはSSBモード,53.75MHzのCWモード)でAGCはOFFにして受信して下さい.受信機の性能にもよりますが,だいたいの受信機または送受信機で観測することができます.

ケーブル (10m 2,980円)

Cable (5DFB)

 アンテナと受信機を結ぶケーブルです.ケーブルには同軸ケーブルを用います.これまでは「型番:5D2V」をお勧めしていましたが,最近お店ではこの型番を告げると,「5DFBの方がいいよ」と勧められることがあります.というわけで,今回は同軸ケーブルの型番5DFBを購入してきましょう.これはアマチュア無線店にしかありませんので,お近くの無線屋さんで購入してください.「5DFBの同軸ケーブルを下さい」といえばわかってくれます.この型番は多少変わっていても問題はありません.高くなるとケーブルが太くなります.本当は太い方がよいですが,別に5DFBでも長期観測もできますので問題ありません.
 また購入の際は,両端に「M型コネクタ」が付いているものを購入してください.十中八九付いていると思いますが一応確認してください.(写真の両端に付いているコネクタ)

 ケーブルは10mで2,980円でした.15mで3,500円です.ただし店舗によって違います.長さを決めるのは,もし屋外のみで使用するのであれば10mもあれば十分ですが,今後長期観測を考えている場合は,アンテナの設置予定場所から屋内の受信機を置く予定場所までの距離+αの長さで購入してください.

チェック !
常設ですので,アンテナ設置予定地から受信機を置く場所までの距離をあらかじめ測っておき,若干の余裕があるようにして,購入してください.

アンテナ (6,000円くらいで購入可)

HB9CV photo1  アンテナは,2素子のアンテナを購入してきましょう.「COMET製 CA-52HB,HB9CV 2エレ アンテナ」をお勧めします.箱の外観は右の写真のような感じだと思います.組み立てた写真も載せておきますが,ご覧になっておわかりのようにサイズとしてはかなり大きなものになります.また,このアンテナは51MHzにあうよう設定されています.受信周波数は53.75MHzなのでずれていますが,そのままでも観測はできます.無線に詳しい方は素子を少し短くするなど対応をしてください.

 アンテナは店頭にはあまり多く置いていないので,事前に無線屋へ電話で確認しましょう.ケーブルと同じお店で買って安くしてもらうのも良いかもしれませんね.(笑) 後日配送になる可能性もありますから早めに問い合わせや注文をするようにしてください.
 値段ですが,東京秋葉原では5,600円程で販売されています.できる限り安いところを探してみてください.意外と安く購入することができます.Amazonでは少し高いかも.

※既に5素子のアンテナなどをお持ちの場合は,それで観測は可能です.新たに購入する必要性はありません.ただし,送信局(福井県鯖江市)からの距離によっては,受信されるエコー数が少ないという話を聞いたことがありますので,一度試した後に検討してください.
※いわゆる八木アンテナですが,これ以外に,ループアンテナやダイポール,ホイップアンテナなどでも観測を行っている方もおられます.自作する事も可能ですので,できる方は挑戦してみてください.周波数は53.750MHzです.
※マンション・アパートで2エレアンテナが大きすぎる場合は,「定常観測〜マンション・アパート編」のアンテナもご検討ください.

電源(DC12V),(電池BOX(500円)やDCアダプタ(1000円)など)

 受信機の電源を確保しなければなりません.受信機はDC12Vで動作します.+と−の極性がありますので,接続だけは間違えないように気を付けてください.受信機自体にも記述されていますが,受信機側は線の中心が+です.さて,この電源は意外と簡単に確保が可能です.屋内と屋外で方法が違いますので,観測計画に沿って決めて下さい.
 屋内で受信する場合は,AC100VからDC12Vに変換するいわゆる「DCアダプタ」を利用しましょう.これは1,000円と書きましたが,東京の秋葉原や名古屋の大須などの電気部品屋が多いところでは,500円ほどで購入できます.私は500円で購入しました.この他,お金はかかりますが,電圧を自由に設定できる電源装置を使うのも良い方法です.左側の写真がDCアダプタ,右側が電源装置の写真です.
DCアダプタ  DC電源装置
 屋外の場合は,電池BOXで対応しましょう(下写真参照).12Vなので単一の乾電池8本です.一夜は軽く耐えますので大丈夫です.単一乾電池8本に対応した電池BOXを探すのは意外と苦労するかもしれませんが,東京秋葉原や名古屋大須などの部品店へ行けばあります.電池の極性には注意して下さい.
電池ボックス

パソコン  チェック !

自動観測をするためのパソコンです。ノートパソコン・ディスクトップどちらでも構いません。自動観測ソフトは,Windows用ですので,Mac-OSでは対応していません。また,最小スペックはCPUが90MHz,メモリー40MBだそうです。最近のパソコンであればまったく問題はありません。私の観測用パソコンのひとつは133MHzのメモリ32MBで動いています。WindowsのOSはWin95/Win98/Win ME/Win2000(SP3まで)/XP で動作を確認しています。ただし,保証はしませんので責任は負いかねます。ほとんどのOSで動作しますのでまず大丈夫でしょう。というわけで,余計な機能はいりません。中古でも構いません。
自動観測ソフトを動かしっぱなしにするので,できれば観測専用のパソコンがあると良いかと思います。ノートパソコンは高いという欠点はありますが,停電はあまり問題ないという利点があったりします。このあたりは予算と現在のお持ちのパソコン環境で決めて頂いて構いません。

音声ケーブル(両端子ミニジャック・ステレオ) (500円)  チェック !

音声ケーブル 受信機とパソコンを結ぶケーブルです。右の写真にあるような感じです。ジャックはミニジャックです。両端子のものを購入してきてください。長さは受信機とパソコンの距離を測って若干余裕を持たせてください。なお,パソコンと受信機は離して設置することをお勧めします(パソコンからのノイズを減らすため)。
さて,音声は本当はモノラルですので,モノラルケーブルでも構いません。ただ,なんか気になるので一応ステレオケーブルと紹介しました。特に深い意味はありませんので,手元にモノラルケーブルがあればそれを使用してください。
値段はおよそ500円ですが,長さによって異なります。ホームセンターでは割高なので,電気店へ行くことをお勧めします。

アンテナポール (800円)  チェック !

アンテナポールは定常観測では,風雨に耐えなければなりませんので,塩ビパイプでも設置の方法次第では大丈夫ですが,ここは無難に,専用のアンテナポールを購入しましょう。長さはだいたい2mで800円ほどです。ホームセンターや電気店で購入することができます。針金を通すための金具も付属している事が多いですので,付属しているものを選んだ方がよいでしょう。

針金 (500円?)  チェック !

これは,アンテナポールを支えるものです。アンテナ専用の針金も販売されていますので,それを購入した方が無難でしょう。針金といってあまり細いものを買わないでください。ある程度の太さつまり強度があるものを購入してください。ホームセンターや電気店で購入することができます。値段は未調査です。すみません。必要な長さ分を購入してください。

ビニルテープ  チェック !

これは,アンテナとケーブルの接続部分に防水として使用します。専用のものもありますので,そちらでも構いません。ビニルテープでもまったく問題はありません。長期観測には重要なもので,意外と忘れがちですので,忘れないように購入して防水対策をしてください。家にあればそれでOKです。セロハンテープはダメです。

金具 (400円ほど)  チェック !

接続金具 右の写真のようにして,針金の長さを調整する金具です。この金具で,針金の長さを調整し,アンテナポールをしっかりとたてます。この金具は,大きさが様々なものがあり,大きいものほど値段が高くなります。写真の金具は250円ほどではないかと思います。一番安いもので1本が130円あたりだったと思います。このあたりはその人の趣味ということでお任せします。

これもホームセンターや電気店で購入することができます。ただし,このタイプでアンテナ専用のものもあります。おそらくホームセンターの一般金具として購入した方が安いと思います。強度的にはまったく問題はありません。

さぁ,次のステップへ進もう!

ステップ 2 機材を組み立てよう!」へ