流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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マンション・アパートの設置では何かと難しい

 マンション・アパート暮らしの方にとってはアンテナの設置問題は結構ハードルが高い。ただでさえ3m近くもあるHB9CVアンテナ(2エレアンテナ)を建てるには近所の目というのがありますね。ホームページ管理人の私もアパート暮らしゆえ、大学卒業後は観測を躊躇していました。
 でも世間広い! 同じ悩みを持ちそれを解決する方がいました!

ベランダ用に開発されたアンテナ

アンテナ設置イメージ1 アンテナ設置イメージ2 アンテナ設置イメージ3
 この写真はホームページ管理人の私の家です(笑)。2エレアンテナに比べるとだいぶコンパクトになりました。このアンテナ,物干し竿をかける取っ手みたいなL字金具のところに固定しています。まぁ物干し竿より十分軽いでしょうということで。そこまで重くもなく,取り付けはしやすい感じです。どうでしょう。これくらいならマンションやアパート暮らしでも、付けてみようかな?と思いますよね。
 さて,このアンテナですが,神奈川県在住の村吉統一氏によって制作・販売されています。費用は、アンテナ本体で12,000円+送料とHB9CVアンテナと比較すると高めですが,世の中小さくなればコストは高くなるので,少し我慢してください。アンテナの制作・販売依頼は直接村吉さんへご連絡ください。
 ホームページ:http://www.purple.dti.ne.jp/fieldant/index.html

 今回私が購入したアンテナはSMALL LOOP ANT MK-3です。HROをやる限りでは,品名「SMALL LOOP ANT MK-3」で問題ありません。 「流星電波観測 53.750MHzで観測できるMK-3をください」と連絡していただければ大丈夫です。返信で金額や支払い方法がメールで送付されます。制作はすべて手作りですので,余裕をみて発注してくださいね。

性能やいかに!?

 結論から言うと,「観測条件さえよければすばらしいアンテナ」です。観測する53.750MHzでの性能はとてもよく,SWR=1.0まで落とし込めます(SWRの意味がわからない場合は,小さい数値ほど優秀ということを覚えておいてください)。結局,私の自宅では,設置環境もよくないのかSWR=1.4程度までしか落とし込めませんでした。本当はもう少しアンテナを外へ出したいのですが,目の前道路だし...と思うと少し気が引けて...。ただ,設置環境がよければSWR=1.0付近と申し分のない性能になるようです。しかも,マンションの場合,自宅階が高ければ高いほど,一般的には観測条件としては有利です。

アンテナの制約−その1(アンテナの向き)

 アンテナの向きは,上記のような写真のように取り付けていただいても構いませんし,垂直方向にしてみても構いません.正直このあたりの調整は「やってみるしかない」という気がします。
 また,固定はしっかりしましょう。今回私は,パソコンとかのケーブルを束ねるもの(ケーブルタイとか言われるもの)を使用しています。ケーブルの代わりにアンテナケーブルであり,物干し竿だったりしています。このケーブルタイは,100円ショップでも売っていますし,電気屋さんでも必ず売っています。購入する長さだけは考えてください。また,再利用できるタイと一回限りのものとがありますので,設置方針に従って製品を選んでください。くるくる回ってしまわないよう,しっかりと固定してください。台風等がこなければ耐えうるでしょう。ちなみに屋内用と屋外用あり,屋内用だと紫外線に耐えきれず切れる場合がありとても危険です.屋外用を購入されるか,数ヶ月に一度定期的に交換するようにしてください.特にマンション・アパートでは切れるとストーンと下の階の方に迷惑がかかりますので気をつけてください.

下の写真は先ほどとは違ってアンテナの向きを変えてみました(下写真中央と右).パイプをクロスさせていますが,それに使っている金具は実は工事現場の足場で使われるような部品です(下写真左).90度固定の金具が売っています.270円でした(意外と安いんです).パイプも足場用の2mを購入しました(650円).ただし,比較的大きめのホームセンターでないと売っていません.足場の金属パイプを売っているような大きめのホームセンターを探してください.実はアンテナをこの方向にした結果,SWR=1.2まで下がり,観測条件がよくなりました.このようにアンテナの向きだけでも観測条件が変わりますので,是非試してみてください.
アンテナ設置(別パターン1) アンテナ設置(別パターン2) アンテナ設置(別パターン3)

アンテナの制約−その2(アンテナの調整が必要=正直初心者には難しい)

アンテナの調整  もうひとつ,このアンテナで手間がかかることがあり,アンテナの調整がどうしても必要です。右写真の黄色部分は,実はネジになっており,緩めたり絞めたりでき,それにともなって水色の部分が動きます。この動きでもって,実は53.750MHzにあうように調整しています。
 ここからは,アンテナのアナライザーがあった方が調整がしやすいです(なくてもやる方法はありますが...)。アンテナのSWRを測定する機械があります。が・・・結構高いです。私は「MFJ-259B」を使用しています。(CQNET-SHOP (MFJ-259B)
 このほか,コメットからも出ていますので,「アンテナ アナライザー」あたりで検索エンジンで検索をしてみると,意外といっぱい出ています。また,「英語マニュアルしかありません」とありますが,使用方法は至って簡単なので,困ったらお問い合わせください。
 また,もし「アンテナアナライザーを持っていない!」「さすがに学生だから買えない!」「でも,ベランダに設置したい!」ということであれば,当プロジェクトの誰かが現地へ伺う調整もしたいと考えていますので,困った際は,私へご連絡ください。また,結構お金もかかりますので,可能であればテスト用に機器を持参して事前評価することも考えたいと思います(もちろん私の都合もあるので全部がご要望におこたえすることはできませんので,その点はあらかじめご了承ください)。

アンテナの制約−その3(天候に左右される)

 このアンテナ...雨に弱いんです(おそらく雪も...)。私の場合雨が降ったらSWRが一気に悪化し,53.750MHzにあわせたアンテナが1MHzもずれました...おまけに入力レベルも低下しました.この対策が何があるのか正直よくわかりませんが,結構影響うけます...主要群を観測している際とかはくれぐれも注意してください.

あとは家に線を引き込む

 ベランダの場合,家の中へアンテナ線を引き込みたくても,まさか穴を開けるわけにはいきません。運良くエアコンの配管部分とかが空いているケースもありますが,まぁ最近のアパートやマンションではなかなかないでしょう。
 そこで,右の写真のようなものが世間では存在します。その名も「窓・ドア隙間すり抜けケーブルセット」。これでもって室内へ線を引き込むとともに,窓の施錠まで容易にできます。
 私が購入したのは,「MGC50」。5,000円ほど経費が発生しているので,やや高いと言えば高い・・・。両端がM型コネクタです。
アンテナ先の室内引き込み

意外と忘れがちな小物類

 同軸ケーブルは,2本必要です(アンテナとすり抜け,すり抜けと受信機).忘れないように,また距離が足りなくならないよう注意してください.それから,SMALL LOOP ANT MK-3のアンテナは,M型コネクタが付いていますが,オス側で出荷されてきます.通常,同軸ケーブルの両端のM型コネクタもオスですので,オス同士の変換コネクタが必要です.意外と買い忘れて「あれ?入らない・・・」となりますので注意してください.

あとは「定点観測編」と変わりません

定点観測編「電源を入れよう!音量の設定と調整」
定点観測編「HROFFTで観測をしよう!」