流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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みずがめ座η流星群(η-Aquarids)


 南半球では,北半球でいうペルセウス座流星群並の年間最大流星数を誇る流星群ですが,日本では地平高度が低いため,それほどまで多くは観測されません.母彗星は1P/Halley彗星.ゴールデンウィークに極大を迎えるため,郊外へ出かけるにはいい時期です.出現数は日本からはそれほど多くはありませんが,夜明け頃の空は夏の星座でいっぱいです.空が暗ければ天の川も見られる時期です.是非,せっかくの大型連休ですから,流星観測と共に星空をご覧になるのはいかがでしょうか.
 また,前述通り,オーストラリアやニュージーランド,南アジアや南米など南半球では多くの流星が見られます.ゴールデンウィークに南半球へ出かけられる場合は,治安に気をつけながらも是非ご覧下さい.
 流星電波観測の場合,極大は高現状で,明瞭な鋭いピークは観測されません.4月末からその活動が観測され,5月大型連休中は数日間、同規模の活動が観測されます.

2019年のみずがめ座η座流星群 観測条件

2019年みずがめ座η流星群の日本における観測条件は,「好条件」です.

月齢条件
月齢1 月齢1です。月明りの影響はありません.気にせず観測しましょう!
ピーク時刻
(JST)
5月6日
23時頃
ピーク時刻は日本で夜半となり,7日に日付が変わったころから明け方までが好条件

日本国内における2019年眼視観測(目で見る場合)の観測条件
総 評
月明りもなく,ピーク時刻も日本で夜間と,久々に好条件が揃います.5月大型連休の後半であれば,ピークの夜ではなくても,それなりに流星は見られるでしょう.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」です.
見頃となる
時間帯
(第一候補)5月7日0:00〜夜明け(日本時)
(第二候補)5月6日0:00〜夜明け(日本時)
注意事項夜はまだまだ冷える地域があります.春だからと油断しないようにしてください.暑ければ服を脱げばいいので,多く持参することをお勧めします.また,この頃は野生動物が活動します.タヌキやイタチなど観測しているとよく遭遇します.観測中はもちろん車での運転中もご注意ください.また,熊や鹿,猪など大型の動物に関する目撃情報にも注意しましょう.

日本国内における電波観測の観測条件
総 評
電波観測でも2019年は好条件.前後数日は同じレベルの出現が見られますので,あまりピーク時刻を気にせず観測しましょう.活動は4月末から見えてきます.

全世界で見た時の観測条件(海外での観測条件)
総 評 月明りがないのは万国共通.ピーク時刻からすると,太平洋の島々,オセアニア,東アジアでしょう.また,みずがめ座は南半球へ行くと空高く上がりますので,ニュージーランドやオーストラリアでは2019年は好条件で見られるでしょう.なお,海外でご覧になる場合は,治安等十分注意いただきご覧下さい.

みずがめ座η流星群に関する情報

名称(和名) みずがめ座η流星群
学術名(コード) η-Aquariids(ETA)
極大太陽黄経 45°.5
極大時輻射点 赤経 = 338° / 赤緯 = -1°
出現期間 4月19日〜5月28日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):60,光度比2.7,対地速度: 66km/s
母天体 1P/Halley
※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先

極大夜の観測条件(2019〜2025年)

5月 JST 極大時刻 月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
45.5
2019年 6日23時 1 最良 最良 月明かりもなく好条件.極大時刻が若干早いが問題なし.7日未明に注目
2020年 5日02時 13 最良 極大時刻は最高だが,月が一晩中ある.電波では好条件
2021年 6日11時 24 月は3時頃に沈む.ただしピーク時刻は日中
2022年 6日17時 5 月は夜半以降ナシ。ただしピーク時刻が夕方.もったいない.
2023年 6日23時 16 最良 極大時刻は日本で条件は良いが,満月なので月明りを避けること
2024年 6日06時 27 最良 最良 月明りは問題なし.6日未明が一番の見頃となる.
2025年 6日12時 8 夜半以降は月が沈むので,6日未明が良いでしょう.
※月齢は6日0時頃です.時刻は日本時(JST).

みずがめ座η流星群の歴史

 みずがめ座η流星群は,8世紀の中国で出現したという記録があります.その後ヨーロッパでは1868年から1870年にイタリアの観測者による記録も残っています.1P/Halley彗星との関係から,彗星が回帰する1910年に注目が集まりましたが,通常時よりも活発だったという確かな記録はありません.直近の回帰年であった1986年付近では,1987年には中南米で通常時よりも活発な活動が記録されています.
 ここ数年では,2012年及び2013年の活動がここ数年と比較すると活発に観測されています.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
  icon 過去の観測結果

出典

 ・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
 ・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)