流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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みずがめ座η流星群(η-Aquarids)


 南半球では,北半球でいうペルセウス座流星群並の年間最大流星数を誇る流星群ですが,日本では地平高度が低いため,それほどまで多くは観測されません.母彗星は1P/Halley彗星.ゴールデンウィークに極大を迎えるため,郊外へ出かけるにはいい時期です.出現数は日本からはそれほど多くはありませんが,夜明け頃の空は夏の星座でいっぱいです.空が暗ければ天の川も見られる時期です.是非,せっかくの大型連休ですから,流星観測と共に星空をご覧になるのはいかがでしょうか.
 また,前述通り,オーストラリアやニュージーランド,南アジアや南米など南半球では多くの流星が見られます.ゴールデンウィークに南半球へ出かけられる場合は,治安に気をつけながらも是非ご覧下さい.
 流星電波観測の場合,極大は高現状で,明瞭な鋭いピークは観測されません.4月末からその活動が観測され,数日間の高原上の活動が観測されます.

2017年のみずがめ座η座流星群 観測条件

2017年みずがめ座η流星群の日本における観測条件は,「比較的好条件」です.

月齢条件 月齢11 見頃となる未明には西の地平線近くに位置するため,月の方向だけ見なければ大丈夫でしょう.
極大時刻
(JST)
5月6日
10時頃
極大時刻は日本では日の出後ですが,みずがめ座η流星群は高原上の活動を見せますので,日本はほぼピーク時刻となるでしょう。また、前後数日間は観測できるでしょう.

日本国内における2017年眼視観測(目で見る場合)の観測条件
総 評観測条件は2016年ほどではありませんが,良好です.おすすめは,6日0:00〜夜明けですが,6日の前後1日も大丈夫でしょう.5月大型連休期間中はよく見えるでしょう.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」です。「市街地ではない方向+月が見えない方向」を見るといいでしょう.
見頃となる
時間帯
(第一候補)5月6日0:00〜夜明け(日本時)
(第二候補)5月5日又は7日0:00〜夜明け(日本時)
注意事項夜はまだまだ冷える地域があります.春だからと油断しないようにしてください.暑ければ服を脱げばいいので,多く持参することをお勧めします.また,この頃は野生動物が活動します.タヌキやイタチなど観測しているとよく遭遇します.観測中はもちろん車での運転中もご注意ください.また,熊や鹿,猪など大型の動物に関する目撃情報にも注意しましょう.

日本国内における電波観測の観測条件
総 評観測条件は2016年に引き続き好条件です.ロングエコーがどこまで伸びてくるかも気になるところです.

全世界で見た時の観測条件(海外での観測条件)
総 評観測条件からすると,アジアやオセアニアで好条件(日本と近い経度であればOK).また,みずがめ座は南半球へ行くと空高く上がります.従って,世界的には南アジアからオセアニアの観測条件が良いでしょう.治安等十分注意いただきご覧下さい.

みずがめ座η流星群に関する情報

名称(和名) みずがめ座η流星群
学術名(コード) η-Aquarids(ETA)
極大太陽黄経 45°.5
極大時輻射点 赤経 = 338° / 赤緯 = -1°
出現期間 4月19日〜5月28日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):60,光度比2.7,対地速度: 66km/s
母天体 1P/Halley
※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先

極大夜の観測条件(2017〜2020年)

5月 JST 極大時刻 月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
45.5
2017年 6日10時 11 最良 2時頃に月が沈むため,夜明け前好条件.極大は夜明け後.電波は好条件
2018年 6日17時 20 6日夜半から月が昇るので月巡りの条件が悪い.
2019年 6日23時 1 最良 最良 月明かりもなく好条件.極大時刻が若干早いが問題なし.7日未明に注目
2020年 5日02時 13 最良 極大時刻は最高だが,月が一晩中ある.電波では好条件
※月齢は6日0時頃です.時刻は日本時(JST).

みずがめ座η流星群の歴史

 みずがめ座η流星群は,8世紀の中国で出現したという記録があります.その後ヨーロッパでは1868年から1870年にイタリアの観測者による記録も残っています.1P/Halley彗星との関係から,彗星が回帰する1910年に注目が集まりましたが,通常時よりも活発だったという確かな記録はありません.直近の回帰年であった1986年付近では,1987年には中南米で通常時よりも活発な活動が記録されています.
 ここ数年では,2012年の活動がここ数年と比較するとやや活発だったように見受けられます.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
  icon 過去の観測結果

出典

 ・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
 ・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)