流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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やぎ座α流星群(Capricornids)


 やぎ座流星群は,夏休み早々極大を迎えます。1時間あたりの流星数(HR)は3個程度ですが,時折5個を越えるような活発な出現が見られます。この流星群は対地速度が遅いので,ゆっくりとした流星であることが特徴です。時折,経路の途中で何度も爆発を伴うような火球が観測されます。
 流星電波観測では,みずがめ座δ群と活動時期も極大日も重なるため,みずがめ座δ群とこのやぎ座流星群を分類するのは不可能です.ただ,眼視観測の結果から,この頃電波観測で数が多い主たる要因は,やぎ座流星群ではなく,みずがめ座δ群の影響だろうと推測されています.

やぎ座α流星群に関する情報

名称(和名) やぎ座α流星群
学術名(コード) α-Capricornids (CAP)
極大太陽黄経 127°
極大時輻射点 赤経 = 307° / 赤緯 = -10°
出現期間 7月3日〜8月15日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):4,光度比2.5,対地速度: 23km/s
母天体 ?候補はあるが未特定

極大夜の観測条件(2016〜2020年)

7月 JST 極大時刻
127
月齢 コメント(眼視観測)
2016年 7月31日 25 2時頃には月が昇ってくるが,影響は限定的でしょう.夜半前は好条件で観測可能
2017年 7月31日 7 夜半前に月が沈むため,夜半後の観測条件は好条件
2018年 7月31日 18 ほぼ満月のため観測条件はよくない
2019年 7月31日 28 月明かりの影響はない.好条件で観測できる
2020年 7月31日 10 夜半過ぎに月が沈むため,夜半後の観測条件は好条件
※電波観測では,特に月明かりの影響もなく,極大時刻の影響なく7月20日頃から8月5日頃まで観測できます.
※月齢は7月30日0時頃です.時刻は日本時(JST).

やぎ座α流星群の歴史

 やぎ座α流星群の歴史はおそらく,その性質からしてかなり古くから出現そのものは存在したと思いますが,記録としては19世紀の放射点一覧に掲載されて以降になります.みずがめ座δ群と極大時期は重なるものの,対地速度が全く違うのでその分離は比較的容易で,20世紀には観測記録や研究がなされています.
 特に母天体に関する議論は現在も決着はしておらず,候補として,小惑星(2101)Adonisか45P/Honda-Mrkos-Pajdusakovaがあがっています.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
  icon 過去の観測結果

出典

 ・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
 ・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)