流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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流星現象のしくみ

流星現象のメカニズム

流星現象  さて,流星とは一体なんなのでしょうか。流星の正体は,宇宙空間に漂っている小さな粒子"塵(チリ)"です。その小さな粒子は,大きさも数ミリから数センチ程度,重さも1円玉より軽いものがほとんどで,明るい流星は重さが10g程度と重くなります。このような物質がどうしてあのように明るく光るのでしょう?その理由は速度にあります。流星の速度はとても速く,速いもので1秒間に40km程度という猛烈な速度に達します。秒速40kmとは,時速になおすと,約144,000kmとなり,とてつもない速度であることが分かります。また,地球は太陽のまわりを365日かけて一周しています(公転しています)ので,地球が宇宙空間を公転する速度(公転速度)が秒速30kmあるため,地球の速度と流星の速度とを足し合わせた速度が,地球への突入速度として見られます。例えば,秒速40kmの流星物質が地球と正面衝突する場合は,地球から流星を見ると秒速70kmで突入してくるように見えます。このようなとてつもなく速い速度で地球大気へ突入してきます。


 ちなみに,太陽系の脱出速度が秒速42km程度ですから,流星群と呼ばれる流星は,そのほとんどが,流星本体の速度で秒速42km以下,地球への突入速度で秒速72km以下となります。散在流星では,それ以上の可能性もないわけではありませんが,本当にまれです。


 地球に高速で突入してきた流星物質は,地球大気の原子や分子と衝突し,プラズマと呼ばれる状態となり,流星の発光現象が見られます。目で見られる流星はおよそ上空100km程度で発光していますが,流星速度や大きさによって90km〜110km程度で発光しています。まれに,非常に明るい流星は90km以下で消滅することもあります。


 また,流星が発光する際に,同時に周辺大気を電離する現象も起きているため,周辺の電子濃度が上昇し,超短波帯の電波を利用すると流星電波観測を行うことができるようになります。この現象に関しては,こちらのページを参考にしてください。

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