2009年みずがめ座δ流星群 電波観測結果

2009年7月15日から8月10日までの解析結果です.通常値を7月上旬の2週間で定義しています.値の小さい時間帯もありますが,全体的に活動レベルが上がっており,とてもわかりやすい結果となりました.当初は活動プロファイルを1本で表現できるかと思いましたが,太陽黄経122°付近と130°付近の活動構造を考えると,どうしても1本では表現し切れませんでした.2要素でも,推定値と実測値との差が大きく,3要素で構成したらば,その差は大きく縮まりました.また,今回は,FWHMの変動幅を6時間毎としました.これ以上細かくしてもそれだけの精度がないとおもいますので,今回はそのようにして,適切な値を出しています.また,輻射点はみずがめ座δ流星群を採用し,輻射点高度補正とデータ制限とをかけています.
それにしても半値幅が2日~3日となっており,全体の活動期間の長さが伺えます.太陽黄経118°(21日頃)から活動は顕著となり,137°(10日頃)にようやく活動が終息しています.
ここ数年のデータと比較すると,Activity Levelの最大値が高く,活発な年だったのかもしれません.とても良い数値が出ています.

世界観測結果統合グラフ

ピーク構造

Time(UT) Solar Long. Activity Level
Jul. 24 13h 121°.652 4.19 ± 0.99
Jul. 28 14h 125°.513 6.24 ± 0.13
Aug. 1 15h 129°.376 3.43 ± 0.67

流星群活動推定構造

Trail-No. Peak Time(UT) Solar Long. A(max) FWHM(hr)
C09T1 Jul. 24 13h30m 121°.65 2.0 -12.0/+18.0
C09T2 Jul. 27 18h30m 124°.72 5.0 -42.0/+72.0
C09T3 Aug. 1 12h30m 129°.26 2.0 -12.0/+18.0

Parameter

  • Radiant : α = 339°, δ = -16°
  • Radian Elevation : 15° < h < 80°
  • Using data within ± 1.00 σ in all observed data.

Reference

  • Structure of meteor activity is estimated by “Lorentz profile”.
  • Observed data provided by RMOJ and RMOB
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