2011年は活発だった?Activity Levelの値では,ここ数年ではかなり高い数値が出ています.観測時間帯のデータ数も豊富にあり,これをZHR換算すると150付近です.極大太陽黄経(λ⊙)261°.5~261°.6付近です.極大となる時刻が,眼視観測で知られている時刻(λ⊙=262°.2)より早いのは,電波観測では既成の事実ですが,ちょっと活動規模が高すぎるのが気になります.IMO(国際流星機構)の速報値からはZHR100付近に集約されているため,ちょっとActivity Levelが過大評価されているか,もしくは,電波観測で捉えている流星が眼視よりも多く観測されたか,とても興味深い結果です.
活動そのものは9日頃からみられており,12日にはActivity Levelが1を越えてきて,その後,15日頃まで活発な活動が続きました.この期間(FWHM)そのものは特に例年と異なった点はありませんでした.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) |
Solar Long. |
Activity Level |
Dec.13th 23h |
261°.438 |
5.13 ± 0.46 |
流星群活動推定構造
Trail-No. |
Peak Time(UT) |
Solar Long. |
A(max) |
FWHM(hr) |
GEM11C01 |
Dec.14th 03h00m |
261°.607 |
5.0 |
-26.0/+18.0 |
Parameter
- Radiant : α = 112°.0, δ = +32°.0
- Radian Elevation : 25° < h < 65°
- Using data within ± 0.75 σ in all observed data.
Reference
- Structure of meteor activity is estimated by “Lorentz profile”.
- Observed data provided by RMOJ and RMOB