火球と同時に受信されたエコー

広島県の坪井様より2月22日3:25頃に西日本で捉えられた火球とロングエコーの同時観測ができたとのご報告を頂きました.動画自体は,発光から消滅まですべてを捉えているわけではないため,暫定値とはなりますが,長経路・高高度・高速で出現したようです.通常,火球とロングエコーの同時観測はあまり成立しないのですが,今回成立したのはおそらく発光高度がそれなりに高いためでしょう.以下,坪井様からのご報告です.なお,坪井様及び本プロジェクトでは本火球に関する情報を収集しています.情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら「お問い合わせ先」より是非ご連絡ください.

要約

  • 動画記録に残っているだけでも25分20秒~30秒までの10秒近い非常に長い経路の火球であった。
  • 動画から分かった経路は図のとおり紀伊半島沖から四国沖、九州北部を通過した模様。
  • 約70km/S程度のスピードで流星としては早い部類の火球であった。
  • 飛行高度が6秒間の間138kmから108kmと下がりつつあるも高高度を通過した。
  • 電解強度の変化では25分26秒~43秒まで受信あり。
  • 電波観測エコーは北は山形から西は広島まで広くエコーが確認された。

注意

  • 時刻の精度不明(Hatukaiti 除く)・場所の詳細不明( Hatukaiti 除く)
  • 動画からの読み取り誤差あり・火球が長く4 つ の動画でも発光点と消滅点は不明

動画

※外部リンクです.リンク先が予期せず削除されている場合もありますのでご了承ください.

推定経路

上述注意事項のとおり,動画では流星の全容が撮影されておらず,さらに時刻情報や撮影場所情報も不明のため,大きくぶれる可能性があります.

推定経路

流星エコー画像

この火球と思われる流星エコーは,南東北から関東そして西日本と幅広い範囲で受信されています.

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