流星の速度が速かったり,大きい粒子の流星だったりした場合,いつもは瞬間的にしか大気を電離しない流星エコーも,長時間大気が電離された状態となり,流星エコーが長時間に渡って継続される現象があります。それを「ロングエコー」と呼んでいます。ただし,ロングエコーの出現が必ずしも眼視観測でいう火球とイコールではないこと,また大火球がたとえ出現したとしてもロングエコーとなっていないなど,そのメカニズムと傾向は意外と謎のままです。
ほとんどのロングエコーは数十秒から1分程度ですが,長いものでは数分から10分程度まで継続するものもあり,観測画像としてとらえるととても壮観です.(上記画像は2020年11月26日04:02頃に出現したロングエコー:桂伸夫様よりご提供)
もくじ
ロングエコー掲示板
ロングエコーを観測したら,是非この掲示板に投稿してください ロングエコー掲示板(別ウィンドウで立ち上がります)
ロングエコー年間グラフ (2010年~)
流星電波観測会報(RMOJ)に寄せられた毎月の報告値から,安定的に観測されている観測データの1日あたりのロングエコー数を算出し,グラフ化しています.経年変化がよくわかります.また今年のデータについては,過去平均との比較グラフも掲載しています. ロングエコー年間グラフ
ロングエコー出現リスト
毎月の報告(RMOJ)において掲載している,ロングエコー掲示板に投稿されたロングエコーの出現リストをまとめています.ロングエコー掲示板に投稿されたものが中心ですので,すべてではないことはご留意ください. 2021年
火球との照合(一部)
日本流星研究会でも報告された火球情報とロングエコーとの関係性を調べたものです. 火球との照合