しぶんぎ座流星群

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しぶんぎ座流星群(Quadrantids)

しぶんぎ座流星群は,年間の三大流星群のひとつであり,お正月に多くの流星を見せてくれます.流星電波観測でも毎年多くのエコーが観測され,毎年3日頃から活動が顕著になります.最盛期の期間は数時間程度と,その時刻が昼間になるか夜になるか,年によって当たり外れがある流星群です.
日本では,22時過ぎに昇り,夜明けまで一晩中見ることができます.電波観測では,南中する8時頃には天頂効果が見られます.その後昼過ぎにかけて継続して観測できるでしょう.
なお,この流星群は,南半球では放射点の高さが低くなるため,見られる流星が極端に減ります.北半球で観測条件が良い流星群でしょう.

2021年のしぶんぎ座流星群 観測条件

2021年しぶんぎ座流星群の日本における観測条件は,「月明りが残念」です.

月齢条件
bad
月齢20
月齢20
日本では放射点が22時頃に昇りますが,月は21時頃には昇ってしまうので,一晩中月明りがあります.月はしし座にあります.西又は北の方角など,月が視界に入らない方向をご覧になってください.
ピーク時刻
(JST)
Best
1月4日
0時頃
ピーク時刻は日本で夜間.しぶんぎ座流星群の放射点があがり始めた時間ですが,観測条件としては良好.4日に日付が変わったころから4日未明まで好条件です.

日本国内における2021年眼視観測(目で見る場合)の観測条件

総 評
normal
ピーク時刻は問題ないのですが,月明りが残念.明るい流星に期待して,月がない方向を見ましょう.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」ですが,月明りがあるので,月が視界に入らない方向をご覧ください.
見頃となる
時間帯
(一番おすすめ)1月3日22:00~4日夜明け(日本時)
(次におすすめ)1月2日22:00~3日夜明け(日本時)
注意事項 ・夜は想像以上に寒いです(真面目に寒い).厳重な防寒具を身につけて観測してください.
・寒いからと直火はNGです.温かい飲み物を用意するといいでしょう.
・私有地への無断立ち入りはダメ.大声もNG.そしてゴミは持ち帰りましょう.
・車は暖かく,寝不足になりますので,居眠り運転をしないよう計画的に移動しましょう.
・治安には十分ご留意頂き,お子様には必ず大人の方が付き添ってください.
・新型コロナウィルス感染症対策にご協力をお願いいたします.


日本時間で2021年1月4日02:00(東京)の夜空.しし座に月がある.
星図:StellaNavigator/AstroArts (アストロアーツ楽天市場店)/(Amazon)


2021年の観測条件(目安).場所は東京のため,北海道や沖縄など緯度経度が異なる場合は,時間が異なりますのでご注意ください.(画像をクリックすると拡大します)

全世界で見た時の2021年観測条件(海外での観測条件)

総 評 月明りの影響は万国共通.北アメリカ西海岸などでは,夜明け頃にピーク時刻となるため,こちらでも観測条件は良好です.北緯が約42度より高い地域(ヨーロッパ等)では,放射点が沈みません.また,南半球では放射点高度が低く,多くの流星を見ることはできないでしょう.
海外でご覧になる場合は,くれぐれも治安にはご注意ください.

日本国内における2021年電波観測の観測条件

総 評
Good
電波観測では月明りは関係ありません.2021年はしぶんぎ座流星群の放射点が昇っている時間帯になるため,観測条件は良好.ただし,放射点が昇った直後にピークを迎えるため,ピークからの減少傾向を捉えることになるでしょう.エコー数がどこまで伸びるのか,ピークの高い活動レベルがどの程度継続するか注目です.

Estimated Quadrantids by radio
このグラフは,流星電波観測による過去の結果から,流星エコー数が通常よりどの程度多くなりそうかを計算したものです.なお,天頂効果は考慮していませんのでご注意ください.

しぶんぎ座流星群に関する情報

名称(和名) しぶんぎ座流星群
学術名(コード) Quadrantids(QUA)
ピーク太陽黄経 (IMO)283°.15
(IAU)283°.28
ピーク時放射点 (IMO)赤経 230°.1度 / 赤緯 +48°.5度
(IAU)赤経 230°.28度 / 赤緯 +49°.5度
出現期間 12月28日~1月12日(ピーク日時は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):120,光度比2.1,対地速度: 41km/s
母天体 96P/Machholz 1

※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先
※IMO:国際流星機構,IAU:国際天文学連合

日本国内における極大夜の観測条件(2021~2025年)

1月
JST
ピーク時刻
283°.15
月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
2021年 4日00時 20 ピーク時刻は放射点が昇った直後.月明りアリ.電波では好条件
2022年 4日06時 1 最高 月明りがなく好条件.眼視ではピーク時刻は薄明時間帯
2023年 4日12時 11 満月手前でピークが日中.電波でもピーク時間は厳しいか
2024年 4日18時 22 月明りと夕方のピークで条件が悪い.国内電波観測も同様
2025年 4日00時 4 月明り問題なし.ピーク時刻が若干早いが,好条件に恵まれる

※月齢は4日0時頃です.時刻は日本時(JST).

しぶんぎ座流星群の歴史

意外と昔の記録はなく,1835年,1836年頃に比較的まとまった活動が見られたようです.イタリアには1825年の記録がありますが,この近辺の記録が最古であり,記録の中心は1900年に入ってからです.1864年,1909年,1922年,1965年,1970年,1987年,1992年は,平均的な活動よりも活発な活動が観測されており,1987年や1992年はZHR140付近まで活発化しています.ここ数年はZHR100付近の活動が継続しています.
電波観測では2002年2014年2016年2019年に比較的活発な活動が観測されています.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
icon 過去の観測結果

出典

・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)
・Meteor Shower Workbook 2014 (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2014)
・2021 Meteor Shower Calendar (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2020)
・IAU Meteor Data Center

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