2009年はとても解析が難しい結果となりました.ピーク自体は3日13時(日本時):λo=282°.798で観測されています.そこにめがけて徐々に活動レベルが上昇していっています.一方で,4日2時(日本時):λo=283°.349にも大きな活動が見られており、そこからの活動の終息は早く見られています.
問題は,その間の活動レベルが下がってしまっていることで,全体を大きな活動のひとつとみるのか,それとも別々と見るのかで,活動解析が大きく変わります.個人的な所感としては,ダブルピークとした場合,半値幅の短い活動となってしまいますが,しぶんぎ群ではそのような活動がみられないので,おそらく全体の活動を1つとして見たほうが妥当と判断しています.少なくとも,国際流星機構(IMO)の眼視観測結果からするとそうなので….
世界観測結果統合グラフ

ピーク構造
Time(UT) |
Solar Long. |
Activity Level |
Jan. 3 04h |
282°.798 |
4.25 ± 0.41 |
Jan. 3 17h |
283°.349 |
4.57 ± 1.18 |
流星群活動推定構造
Comp.No. |
Peak Time(UT) |
Solar Long. |
A(max) |
FWHM(hr) |
QUA09C01 |
Jan. 3 12h30m |
282°.145 |
6.0 |
-8.0 / +5.0 |
Parameter
- Radiant : α = 230°.1, δ = +48°.5
- Radian Elevation : 20° < h < 70°
- Using data within ± 0.75 σ in all observed data.
Reference
- Structure of meteor activity is estimated by “Lorentz profile”.
- Observed data provided by RMOJ and RMOB