2020年の活動は,例年よりもやや活発な活動でしたが,メインピーク時刻は例年よりも早い結果となりました.本年のデータは12カ国32データを使用しています.活発な活動は日本時間で3日23時頃から始まっており,ピークは4日11時~13時(日本時).5日4時(日本時)頃には終息しました.活動規模の最大値はActivityLevel=5付近ですので,例年値よりはやや高めとなりました.なお一方で,例年のピークは太陽黄経283°.2付近で見られますが,2020年は282°.99と,時間にすると5時間ほど,例年よりも早い結果となりました.
推定構造は,1つの要素で推定しましたが,太陽黄経282°.52付近(4日2時頃:日本時)を最初のピークと捉えることで,2要素で推定することもできます.ただし,2要素で推定すると,半値半幅が1.5時間とやや短いことから,公式値としては1つの要素としました.一応参考として,2要素の場合の推定構造も記載はしておきます.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) |
Solar Long. |
Activity Level |
Jan. 3 17h |
282°.52 |
3.0 ± 0.5 |
Jan. 4 04h |
282°.99 |
5.2 ± 0.5 |
流星群活動推定構造
Comp.No. |
Peak Time(UT) |
Solar Long. |
A(max) |
FWHM(hr) |
QUA20C01 |
Jan. 4 03h30m |
282°.95 |
5.0 |
-5.0 / +7.0 |
ご参考:2要素で構成した場合
Comp.No. |
Peak Time(UT) |
Solar Long. |
A(max) |
FWHM(hr) |
C01 |
Jan. 3 18h30m |
282°.57 |
2.5 |
-2.0 / +1.5 |
C02 |
Jan. 4 02h30m |
282°.91 |
5.0 |
-2.0 / +7.0 |
Parameter
- Radiant : α = 230°.1, δ = +48°.5
- Radian Elevation : 20° < h < 70°
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
Reference
- Structure of meteor activity is estimated by “Lorentz profile”.
- Observed data provided by RMOJ and RMOB