5月~6月の昼間流星群観測結果

5月~6月に活動する昼間流星群は次の通りです.それぞれに集計結果を公開しています.なお,6月のおひつじ座流星群/ペルセウス座ζ昼間流星群は別ページにて掲載しております.

ご参考:おひつじ座流星群/ペルセウス座ζ昼間流星群

くじら座ω北昼間流星群(152NOC)

各年の概要(電波観測結果より)

元々,ピーク太陽黄経が47°.5付近となっており,基本的にみずがめ座η流星群のピーク後の減少傾向にある活動に埋もれてしまっている年がほとんどです.2014年は太陽黄経47°.6~48°.0あたりで,活動レベルが上昇しています.短時間であることから,この流星群の活動かどうかは不明ですが,それ以外の年については,特に目立った活動はみられません.

過去の平均値(2006年~2020年)

152NOC

流星群について

くじら座ω南昼間流星群

各年の概要(電波観測結果より)

2019年は太陽黄経49°.6を中心に太陽黄経49°.2~50°.0付近でActivityLevelが上昇.この他,2012年もやや増加している様子が見える.
なお,太陽黄経44°付近からの上昇をみずがめ座η流星群と推測して1コンポーネントとして定義(下のグラフの橙線:Comp-A)すると,太陽黄経49°.5を中心とした別コンポーネント(下のグラフの青線:Comp-B)を定義することも可能.ただし,同時期におひつじ座ε昼間流星群も活動していることから,この区別は困難.

過去の平均値(2006年~2020年)

153OCE

153OCE-comp

上述の通り,太陽黄経44°付近からの上昇をみずがめ座η流星群と推測し1コンポーネントとして定義(グラフの橙線:Comp-A)すると,太陽黄経49°.5を中心とした別コンポーネントを定義(グラフの青線:Comp-B)することができるため,以下にComp-Bの数値を記載します.あくまで参考程度の値です.

期間 ピーク(太陽黄経) FWHM 最大ActivityLevel
全期間 49°.5 -2°50 / +3°.0 0.3

流星群について

おひつじ座ε昼間流星群

各年の概要(電波観測結果より)

特筆すべき結果はこれまでありませんが,2008年や11年,14年,17年は微増の雰囲気は見て取れますが,活動レベルが低いため,誤差範囲を含めると通常値の範囲ともいえそうです.

なお,過去の全期間のデータから,この期間の活動を2要素で構成した場合,下のグラフのとおりとなり,Comp-A(橙色)については,太陽黄経45°.5付近を中心とした構成要素,Comp-Bが太陽黄経48°.5付近を中心とした構成要素です.ただし,いずれの構成要素もActivityLevelの最大値が0.2や0.1になるので,過去の統計上からは通常値の範囲となり,参考程度としての取り扱いにとどめていただきますようお願いいたします.

過去の平均値(2006年~2020年)

154DEA

154DEA-comp

上述の通り,太陽黄経45°.5付近の活動を1コンポーネントとして定義(グラフの橙線:Comp-A)すると,太陽黄経48°.5を中心とした別コンポーネントを定義(グラフの青線:Comp-B)することができるため,以下にComp-Bの数値を記載します.なお,最大のActivityLevelの値が0.1と通常値の誤差の範囲なので,あくまで参考程度の値です.

期間 ピーク(太陽黄経) FWHM 最大ActivityLevel
全期間 48°.5 -2°.0 / +3°.0 0.1

流星群について

5月おひつじ座昼間流星群

各年の概要(電波観測結果より)

ピークは太陽黄経55°.5とされていますが,2006年以降の観測結果からは,特筆すべき事項はありません.

過去の平均値(2006年~2020年)

294DMA

流星群について

くじら座ο昼間流星群

各年の概要(電波観測結果より)

2006年以降,特筆すべき結果はありませんが,2018年は太陽黄経59°.6付近で増加が見られます(ただし半値半幅が短く,この流星群の活動かどうかは不明です).過去の平均からすると,ActivityLevelの値も通常値に収まっており,特筆べき活動は捉えられていません.

過去の平均値(2006年~2020年)

293DCE

流星群について

おうし座β昼間流星群

各年の概要(電波観測結果より)

ピークは太陽黄経96°.7とされていますが,2006年以降の観測結果からは,特筆すべき事項はありません.

過去の平均値(2006年~2020年)

173BTA

流星群について