流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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ペルセウス座流星群(Perseids)


 夏の風物詩ペルセウス座流星群。毎年豊富な出現を見せ,夏休みの一大イベントとして定着しています。最近はふたご座流星群の数も伸びてきて,年間流星数1位の座が危うくなってきました。1991年と1992年に母天体回帰に伴う大出現が観測されました.明るい流星が多く,夏休みということもあり凍える寒さもなく観測しやすい流星群です.
 流星電波観測でも活動を観測できますが,対地速度がはやいため,エコー数は伸び悩みます.年によっては相当低いエコー数になったりします.ただし,明るい流星が多い流星群らしく,ロングエコーは毎年多く観測されています.流星エコー数が伸びるか伸びないかが経年変化として見ていておもしろい流星群です.

2016年のペルセウス座流星群 観測条件

2016年ペルセウス座流星群の日本における観測条件は,「条件は良」です.

月齢条件 月齢10 月は夜半に沈みます.夜半から夜明けまでは好条件で観測できるでしょう.
極大時刻
(JST)
8月12日
21時頃
極大時刻はまずまずの条件.12日夜明け前も注目してみてください.

日本国内における眼視観測(目で見る場合)の2016年観測条件
総 評ペルセウス座流星群が多く見える夜半以降は月明かりの影響もなく好条件.ピーク時刻もまずまずの条件で、比較的好条件で観測できるでしょう.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」です.月明かりもありませんので,どちらでも大丈夫です.
見頃となる
時間帯
(第一候補)8月13日0:00〜夜明け(日本時)
(第二候補)8月12日0:00〜夜明け(日本時)
注意事項・夜は夏でも冷えます(夜露で体が冷えます).必ず長袖を準備しましょう.
・野生動物に注意.タヌキやイタチはよく見かけます(熊や鹿,猪など大型の動物情報にも注意).
・私有地への無断立ち入りはダメ.大声もNG.そしてゴミは持ち帰りましょう.
・車で居眠り運転をしないよう計画的に移動しましょう

日本国内における電波観測の2016年観測条件
総 評眼視観測同様,まずまずの条件.前後数日はそれなりの流星数を捉えられるでしょう.地球に対する対地速度が速いため,流星数そのものは伸び悩むと思います.ロングエコー数はかなり多いと思いますので期待して観測しましょう.

ペルセウス座流星群に関する情報

名称(和名) ペルセウス座流星群
学術名(コード) Perseids (PER)
極大太陽黄経 140°.0 (8月13日付近※年によって違う)
極大時輻射点 赤経 = 46°.2 / 赤緯 = +57°.4度
出現期間 7月17日〜8月24日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):100,光度比2.6,対地速度: 59km/s
母天体 109P/Swift-Tuttle
※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先

極大夜の観測条件(2016年〜2020年)

8月
JST
極大日時 月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
140.0
2016年 12日21時 10 月明かりの影響はない.13日未明に注目
2017年 13日04時 20 最良 月明かり対策が必要.電波観測では文句なしの好条件
2018年 13日10時 1 最良 月齢は完璧.ただし,極大時刻が日の出後.電波は好条件
2019年 13日16時 12 ほぼ満月.また極大も夕方で条件は悪い.明るい流星に期待
2020年 12日22時 23 夜半以降月明かりがある.電波観測では条件はまずまず
※月齢は8月13日0時頃です.時刻は日本時(JST).

ペルセウス座流星群の歴史

 ペルセウス座流星群は少なくても2000年近くは継続して観測されている歴史ある流星群です.記録も紀元前から始まり,様々なところで記録に残っています.その量はかなり膨大なものになります.1862年前後はかなりの規模の活動が見られたようです.その後もZHR60前後の活動が安定的に観測されています.
 1991年に日本やアジアでZHR350(IMO記録)のピークが通常時の極大より少し前に観測され,多くの人を驚かせました.その後,1992年も日本やアジアの各地で多くの出現が観測.1993年以降は徐々にこのピークによる活動は衰退し,現在では従前の活動が残るのみとなっています.
 一方,ダストトレイル理論により,2004年にはZHR150付近の突発的な活動が予想され,予想通りの出現が観測されました.それ以外は例年通りの活動が安定してみられています.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
  icon 過去の観測結果

出典

 ・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
 ・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)