流星を電波を使って解析する流星電波観測

 
   
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簡単に安くはじめよう! 2万円コース (STEP-1-)

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はじめに

このコースは,ひとまず簡単に安くはじめられる方法を紹介しているので短期的な観測に適していますが,アンテナポールと固定する紐さえ変えて,少し買い足せば長期観測を目的とした「2万円コース+α」になります.そのため,このコースは導入編で,是非このコースで観測が成功したら「2万円コース+α」へお進み下さい.長期観測では様々な流星活動を観測できるというメリットがあります.また定常観測は突発現象を世界で最初に見つけることができるかもしれません.まずはこのコースで流星電波観測を体感し,その後是非次のステップへとお進み下さい.
 また,このコースは「屋内」「屋外」共に観測ができるように設定されています.そのため観測地でも実施することが可能です.文章には両方の方法がありますので,お好きな方をご選択下さい.

<ステップ 1> 必要機材をそろえよう!

まずはこのコースに必要な機材をそろえることにしましょう.(金額は2002年8月に市場調査した結果ですので,店舗,地域や時期によって異なる場合があります.)

受信機 (専用受信機:9,800円〜)

 受信機は,アマチュア無線で使用するものを買うのは高額となります.ここでは安く!ということで,HROの専用受信機を購入することをお勧めします.この専用受信機は,アイテック電子研究所から発売されています.現在は二種類発売されています.下左の写真が以前よりある受信機の外観です.完成品を9,800円(税別)で購入できます.下右の写真は,下左の受信機で課題となっていた温度による周波数変動を抑えたりとバージョンアップされた受信機です.外観も変わっています.こちらは15,000円(税別)で,左のものと比較すると高めです.この他,税と送料,代引きの場合は代引き手数料がかかります.
ITEC Receiver ITEC Receiver-ver2
左が初代HRO受信機:HRO-RX1a(9,800円),右側がバージョンアップされたHRO受信機:MRK50(15,000円)

 なお,個人的にはですが,HROを観測するうえではどちらの受信機でも大丈夫ですし,安い9,800円でも性能は十分です.ただ温度変化に弱いという欠点があります.観測する部屋の温度が一定に保たれているなら問題ありません.
 注文は,アイテック電子研究所へ直接連絡(0287-62-0939)をして,設計担当の千葉秀明さんへ問い合わせて下さい.その際,どちらの受信機を購入するのか,振込か代引きにするのかを伝え,購入して下さい.なお,在庫があるとは限りませんので,希望する方は早めに連絡するようにして下さい. (アイテック電子研究所 325-0001 栃木県那須郡那須町高久甲4590)

※通常の無線受信機を購入する場合は,無線店に行けば購入が可能できます.なお,もし,初めて観測をする場合であれば,受信専用機の「ICOM IC-R75」がお勧めです.受信専用とはいえ,性能には文句なしです.また,53MHzだけではなく,28MHzや144MHzなど,流星電波観測で観測する可能性がある周波数帯はすべてカバーできるので,拡張性を備えた受信機と言えます.特に難しい機械ではないので,初心者でも十分に使いこなせるでしょう.
 価格帯は,だいたいAmazonも店頭価格も同じです.中古品で出回っている場合は安価に購入することもできます.なお,音声の部分はミニプラグではないので,変換コネクタを購入することも忘れないようにして下さい.
※次のwebに無線店のリストがありますので参考にして下さい.
 (日本アマチュア無線機器工業会より  http://www.jaia.or.jp/omise/)
既にアマチュア無線の受信機をお持ちの場合は,それを使用することができます.受信周波数を53.7492MHzのUSBモード(あるいはSSBモード,53.75MHzのCWモード)でAGCはOFFにして受信して下さい.受信機の性能にもよりますが,だいたいの受信機または送受信機で観測することができます.

スピーカー (何でもOK)

 初代HRO専用受信機(HRO-RX1a)にはスピーカーが付属していませんので,用意する必要があります(端子はミニジャック・モノラル).ただし,このスピーカーは何でも構いません.パソコンのスピーカーでまったく問題ありませんし,ウォークマンなどで使用可能なスピーカーでも構いません.また,個人で聞くのであればイヤホンでもOKです(イヤホンはあまりお勧めしませんが...).ただし,受信機からの音は,モノラルです.ステレオのスピーカーでも構いません.屋外ではなく,家でアンテナのみ外に出す場合は,パソコンの入力端子に入れるのも手ですね!これについては「2万円コース+α」を参考にして下さい.というわけで家にあると思われるので経費0円.
 バージョンアップされた受信機(MRX50)は本体にスピーカーがついています.

ケーブル (10m 2,980円)

Cable (5DFB)

 アンテナと受信機を結ぶケーブルです.ケーブルには同軸ケーブルを用います.これまでは「型番:5D2V」をお勧めしていましたが,最近お店ではこの型番を告げると,「5DFBの方がいいよ」と勧められることがあります.というわけで,今回は同軸ケーブルの型番5DFBを購入してきましょう.これはアマチュア無線店にしかありませんので,お近くの無線屋さんで購入してください.「5DFBの同軸ケーブルを下さい」といえばわかってくれます.この型番は多少変わっていても問題はありません.高くなるとケーブルが太くなります.本当は太い方がよいですが,別に5DFBでも長期観測もできますので問題ありません.
 また購入の際は,両端に「M型コネクタ」が付いているものを購入してください.十中八九付いていると思いますが一応確認してください.(写真の両端に付いているコネクタ)

 ケーブルは10mで2,980円でした.15mで3,500円です.ただし店舗によって違います.長さを決めるのは,もし屋外のみで使用するのであれば10mもあれば十分ですが,今後長期観測を考えている場合は,アンテナの設置予定場所から屋内の受信機を置く予定場所までの距離+αの長さで購入してください.

アンテナ (6,000円くらいで購入可)

HB9CV photo1  アンテナは,2素子のアンテナを購入してきましょう.「COMET製 CA-52HB,HB9CV 2エレ アンテナ」をお勧めします.箱の外観は右の写真のような感じだと思います.組み立てた写真も載せておきますが,ご覧になっておわかりのようにサイズとしてはかなり大きなものになります.また,このアンテナは51MHzにあうよう設定されています.受信周波数は53.75MHzなのでずれていますが,そのままでも観測はできます.無線に詳しい方は素子を少し短くするなど対応をしてください.

 アンテナは店頭にはあまり多く置いていないので,事前に無線屋へ電話で確認しましょう.ケーブルと同じお店で買って安くしてもらうのも良いかもしれませんね.(笑) 後日配送になる可能性もありますから早めに問い合わせや注文をするようにしてください.
 値段ですが,東京秋葉原では5,600円程で販売されています.できる限り安いところを探してみてください.意外と安く購入することができます.Amazonでは少し高いかもしれません.
※既に5素子のアンテナなどをお持ちの場合は,それで観測は可能です.新たに購入する必要性はありません.ただし,送信局(福井県鯖江市)からの距離によっては,受信されるエコー数が少ないという話を聞いたことがありますので,一度試した後に検討してください.
※いわゆる八木アンテナですが,これ以外に,ループアンテナやダイポール,ホイップアンテナなどでも観測を行っている方もおられます.自作する事も可能ですので,できる方は挑戦してみてください.周波数は53.750MHzです.
※マンション・アパートで2エレアンテナが大きすぎる場合は,「定常観測〜マンション・アパート編」のアンテナもご検討ください.

電源(DC12V),(電池BOX(500円)やDCアダプタ(1000円)など)

 受信機の電源を確保しなければなりません.受信機はDC12Vで動作します.+と−の極性がありますので,接続だけは間違えないように気を付けてください.受信機自体にも記述されていますが,受信機側は線の中心が+です.まれにセンターマイナスの場合がありますので気をつけてください.さて,この電源は意外と簡単に確保が可能です.屋内と屋外で方法が違いますので,観測計画に沿って決めて下さい.
 屋内で受信する場合は,AC100VからDC12Vに変換するいわゆる「DCアダプタ」を利用しましょう.これは1,000円と書きましたが,東京の秋葉原や名古屋の大須などの電気部品屋が多いところでは,500円ほどで購入できます.私は500円で購入しました.この他,お金はかかりますが,電圧を自由に設定できる電源装置を使うのも良い方法です.左側の写真がDCアダプタ,右側が電源装置の写真です.
DCアダプタ  DC電源装置
 屋外の場合は,電池BOXで対応しましょう(下写真参照).12Vなので単一の乾電池8本です.一夜は軽く耐えますので大丈夫です.単一乾電池8本に対応した電池BOXを探すのは意外と苦労するかもしれませんが,東京秋葉原や名古屋大須などの部品店へ行けばあります.電池の極性には注意して下さい.
電池ボックス

アンテナポール (300円)

 アンテナポールは,安くあげるために,塩ビパイプを使用します.ホームセンターへ行けば必ずあります.目安は直径が25mm,長さ2mあれば大丈夫でしょう.ただし,定常観測で常設する場合は,塩ビパイプでは弱い可能性がありますので,アンテナポール(800円ほど)を購入することをお勧めします.(しっかり設置すれば塩ビパイプでも意外と大丈夫ですが...).また常設の場合は,設置場所によってアンテナの高さを変えなければならない事がありますので,屋外の場合も設置場所をしっかり考えて下さい.アンテナ設置の際の注意事項は,ステップ3で紹介していますが,その条件が大丈夫であれば2mで大丈夫でしょう.塩ビパイプは安価なのでこれでいきましょう.ちなみに大きなホームセンターだと鉄パイプが売っていてこれが意外と安い.2mあっても300円とか400円しかかかりません.

ペグ--地面設置の場合 (300円)

 紐を地面に固定するものです.これは屋外で使用する際に必要となります.常設の場合は,フェンスや何かに縛り付けるのが得策なので,これは必要ありません.1本100円ほどです.3本で300円.ホームセンターで購入できます.

紐 (家にあるものでOK)

紐  次はアンテナを固定する紐です.これは何でもOKですが,お勧めはビニルロープ紐.右の写真にあるもので,買っても190円らしい(右写真によると)ので(百円均一の店にもあるらしい)通常のビニル紐よりかは頑丈です.もちろん他の紐でも構いません.
 常設の場合は「2万円コース+α」で紹介していますが,針金の方がよいです.この他,ひとまずという簡易的な方法としては,キャンプでテントをはる際に使用するロープも良いです.これらもホームセンターで購入できます.

フック金具(60円)

フック金具  アンテナポールと紐を結ぶものです.右写真のように設置します.ただしこれは塩ビパイプでの話です.(金具の下の穴は気にしないということで.笑) ドリルで事前に少し小さな穴を空けておくと楽です.これもホームセンターにあります.
 アンテナポールには,きちんとした金具が付属している場合が多いので,それでOKです.その昔,私は物干し竿で実施したことがありますが,最近の物干し竿は両端が丸まっているため,設置の際に安定感が悪いのが欠点でした.また,金具も物干し竿に穴を空けるのはたいへんなので,その点からも,専用のアンテナポールを買わないのであれば,塩ビパイプの方が扱いやすいです.

さぁ,次のステップへ進もう!

必要機材はそろいましたか?
ここまでで最小18,940円!


さぁ 「ステップ 2 機材を組み立てよう!