みずがめ座η流星群(5月)の基本情報・観測条件

5月にピークを迎えるみずがめ座η流星群について,2023年以降の観測条件を提供しています.いつが見頃になるのか、ポイントを目で見る眼視観測、昼夜天候関係なく観測できる電波観測のそれぞれの観点で紹介.

2023年みずがめ座η流星群の観測条件(特集ページへ)

みずがめ座η流星群とは?

みずがめ座η流星群とは,5月のゴールデンウィークにピークを迎える流星群であり,出現数は日本からはそれほど多くはありませんが,ゴールデンウィーク(5月大型連休)にピークを迎えることもあり,観測しやすい流星群です.また,夜明け頃の空は,空が暗ければ夏の星座や天の川も見られるので,夜空を楽しむには良いでしょう.この流星群はオーストラリアやニュージーランド,南アジアや南米などで多く見られます。海外でご覧になる場合は,治安にくれぐれもお気を付けください.
流星電波観測の場合,活動は高現状で,明瞭な鋭いピークは観測されません.4月末からその活動が観測され,5月大型連休中は数日間,同規模の活動が観測されます.ロングエコーも通常時よりは多めに観測できるでしょう.

みずがめ座η流星群について

名称(和名) みずがめ座η流星群
学術名(コード) η-Aquariids(031 ETA)
出現期間 (IMO)4月19日~5月28日
(IPRMO)4月29日~5月11日
ピーク太陽黄経 (IMO)45°.5
(IPRMO)44°.5
※ピーク日時は年によって違う.
ピーク時放射点 赤経 338° / 赤緯 -1°
特徴 (IMO)極大出現数(ZHR):60,光度比2.7
(IPRMO)ActivityLevel=1.0,FWHM= -1°.5/+5°.1
母天体・対地速度 1P/Halley,V=66km/s

[上表について]
※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構(IMO)のデータを優先

みずがめ座η流星群の観測条件(2023~2030年)

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5月
JST
極大時刻
45°.5
月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
2023年 7日00時 16 Bad Normal 日本でピークは放射点が昇る直前で満月.電波観測では5日午前は要チェック
2024年 6日06時 27 Best Best 月明りは問題ないが,ピークは日出後.この年は6日未明要チェック
2025年 6日12時 8 Good Good 夜半以降は月が沈むので,6日未明が良いでしょう.
2026年 6日18時 18 Bad Bad ピークが夕方で満月過ぎの月明りと条件悪い.電波でも同様
2027年 7日00時 29 Good Normal 月明りは問題なし.ピーク時刻は放射点が昇る直前と微妙
2028年 6日06時 11 Good Best 薄明前30分が暗夜.5日未明,6日未明がお勧め.電波は好条件
2029年 6日13時 22 Bad Normal 月明りとピークが日中で条件悪い.電波でも放射点が沈む時間帯
2030年 6日19時 3 Good Bad 月明りナシ.6日未明か7日未明が見頃.ただしピークは放射点が地平線下
  • 月齢は5月6日です.情報はこよみのページより.
  • ピーク時刻はFAS府中天文同好会のページより太陽黄経から換算(10分ほどの誤差があるとのこと).なお,ピーク時刻が00分~30分までは前の時刻で表示しています(例:06:28の場合は06時と表記).
  • 時刻は日本時(JST).
  • 観測条件は,眼視の場合,ピーク時刻における月齢・薄明・放射点高度から判断.電波観測条件は,ピーク時刻における放射点高度より,BestGoodNormalBadの順で表記.基本的に本プロジェクトの独断なので,他サイトとは違う表記の場合があります.

みずがめ座η流星群の歴史

みずがめ座η流星群は,8世紀の中国で出現したという記録があります.その後ヨーロッパでは1868年から1870年にイタリアの観測者による記録も残っています.1P/Halley彗星との関係から,彗星が回帰する1910年に注目が集まりましたが,通常時よりも活発だったという確かな記録はありません.直近の回帰年であった1986年付近では,1987年には中南米で通常時よりも活発な活動が記録されています.ここ数年では,2012年及び2013年の活動がここ数年と比較すると活発に観測されています.2018年もやや高め.

なお,12年周期で活動が活発化する傾向にあり,2023年と2024年は出現数が多くなる可能性がありますので,ここ数年は引き続きウオッチしてください.その次は2044年~2046年あたりに活発な活動が予想されています.

みずがめ座η流星群の過去の電波観測結果

過去の流星電波観測による結果を収録しています.

出典

  • HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
  • A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)
  • Meteor Shower Workbook 2014 (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2014)
  • 2023 Meteor Shower Calendar (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2022)
  • Moedeling the past and future activity of the Halleyids meteor showers (A.Egal et al), Astronomy & Astrophysics (2020)

参考ページ