みずがめ座η流星群

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みずがめ座η流星群(η-Aquarids)

南半球では,北半球でいうペルセウス座流星群並の年間最大流星数を誇る流星群ですが,日本では地平高度が低いため,それほどまで多くは観測されません.オーストラリアやニュージーランド,南アジアや南米など南半球では多くの流星が見られます.母彗星は1P/Halley彗星.また,12年周期で活動が活発化する傾向にあり,2023年と2024年は出現数が多くなる可能性があります.
ゴールデンウィークに極大を迎えるため,郊外へ出かけるにはいい時期です.出現数は日本からはそれほど多くはありませんが,夜明け頃の空は夏の星座でいっぱいです.空が暗ければ天の川も見られる時期です.せっかくの大型連休ですから,流星観測と共に星空をご覧になるのはいかがでしょうか.また,南半球へ出かけられる場合は,治安に気をつけながらご覧下さい.
流星電波観測の場合,極大は高現状で,明瞭な鋭いピークは観測されません.4月末からその活動が観測され,5月大型連休中は数日間、同規模の活動が観測されます.

2021年のみずがめ座η座流星群 観測条件

2021年みずがめ座η流星群の日本における観測条件は,「好条件」です.

月齢条件
月齢24
月齢24
月齢24の月が東京では2時過ぎには出てきて,しかもみずがめ座η流星群の放射点のすぐそばですが,そんなに大きな影響はないでしょう.気になるようでしたら月を視界に入れないよう,天頂方向や北側・西側あたりをご覧ください.
ピーク時刻
(JST)
5月6日
11時頃
ピーク時刻は夜明け後ですが,6日未明は十分活動期になりますので,あまり気にせず,6日未明に注目しましょう.

日本国内における2021年眼視観測(目で見る場合)の観測条件

総 評
放射点が先に昇り,その後1時間ほどすると月が昇り,さらに30分くらい経つと夜明けが始まるという条件です.月明りはあまり気にせず6日夜明け前に注目しましょう.なお,みずがめ座η流星群は性質上,同じ活動規模が数日続きますので,5日未明や7日未明でも見ることができます.
余談ですが,近くに木星や土星もあり,にぎやかでしょう.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」です.もし月が気になるようでしたら,月を避けてください
見頃となる
時間帯
(第一候補)5月6日0:00~夜明け(日本時)
(第二候補)5月5日0:00~夜明け(日本時)
注意事項 ・春とはいえ,夜はまだ冷えます.防寒を忘れないようにしましょう.
・ただし,直火で暖を取るのは危険なのでNG.温かい飲み物を持参するのがよいでしょう.
・私有地には絶対に無断で入らない.ゴミは持ち帰ること,そして大声で騒がないこと.
・居眠り運転にはくれぐれもご注意ください.計画的に移動するようにしてください.
・小さなお子様には必ず保護者の付き添いをお願いいたします.
・小動物や大型の動物が目覚める頃でもあるので,付近の目撃情報等にはご留意ください.


日本時間で2021年5月6日03:00(東京)の夜空.放射点近くに月がある.さらに木星や土星も.
星図:StellaNavigator/AstroArts (アストロアーツ楽天市場店)/(Amazon)

日本国内における2021年電波観測の観測条件

総 評
電波観測では好条件.活動期に入ると思われるため,流星エコー数及びロングエコー数が増えてくるか注目です.

全世界で見た2021年の観測条件(海外での観測条件)

総 評 ピーク時刻からすると中央ヨーロッパ(地中海)、アフリカが好条件(前述のとおり,あまりピーク時刻は厳密に気にする必要はないでしょう).みずがめ座は南半球へ行くと空高く上がります.

みずがめ座η流星群に関する情報

名称(和名) みずがめ座η流星群
学術名(コード) η-Aquariids(ETA)
極大太陽黄経 45°.5
極大時輻射点 赤経 = 338° / 赤緯 = -1°
出現期間 4月19日~5月28日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):60,光度比2.7,対地速度: 66km/s
母天体 1P/Halley

※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先

極大夜の観測条件(2021~2025年)

5月 JST 極大時刻 月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
45.5
2021年 6日11時 24 月は3時頃に沈む.ただしピーク時刻は日中.
2022年 6日17時 5 月は夜半以降ナシ。ただしピーク時刻が夕方.もったいない.
2023年 6日23時 16 最良 極大時刻は日本で条件は良いが,満月.出現数に要注意.
2024年 6日06時 27 最良 最良 月明りは問題なし.6日未明が見頃.出現数に要注意.
2025年 6日12時 8 夜半以降は月が沈むので,6日未明が良いでしょう.

※月齢は6日0時頃です.時刻は日本時(JST).

みずがめ座η流星群の歴史

みずがめ座η流星群は,8世紀の中国で出現したという記録があります.その後ヨーロッパでは1868年から1870年にイタリアの観測者による記録も残っています.1P/Halley彗星との関係から,彗星が回帰する1910年に注目が集まりましたが,通常時よりも活発だったという確かな記録はありません.直近の回帰年であった1986年付近では,1987年には中南米で通常時よりも活発な活動が記録されています.
ここ数年では,2012年及び2013年の活動がここ数年と比較すると活発に観測されています.2018年もやや高め.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
icon 過去の観測結果

出典

・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)
・Meteor Shower Workbook 2014 (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2014)
・2021 Meteor Shower Calendar (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2020)
・Moedeling the past and future activity of the Halleyids meteor showers (A.Egal et al), Astronomy & Astrophysics (2020)
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