オリオン座流星群

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オリオン座流星群(Orionids)

オリオン座流星群は,全流星群の中で二番目に速度が速い流星群です.そのため,明るい流星が多く,有痕率も高くなっています.眼視観測では観測しやすい流星群といえるでしょう.母彗星は1P/Halley彗星です.ピークはたいへんなだらかで,10月21日付近にピークを迎えます.2006年及び2007年に通常より活発な活動が観測されています.
電波観測において,対地速度が速い関係上,捉えられる流星数は伸び悩み,年によっては微増程度しか検出されない年もあります.ただし,2006年及び2007年はそのピークを明確に捉えています.エコー数は伸びませんが,ロングエコーが多いのは魅力的です.また,ロングエコーのピークとエコー総数のピークが異なる年も多く,流星物質の宇宙空間分布を知る上では興味深いデータが得られる流星群です.

2020年のオリオン座流星群 観測条件

2020年オリオン座流星群の日本における観測条件は,「良好」です.

月齢条件 月齢5
月齢5
月齢5で,夜半前に沈みます.月明りを気にする必要はないでしょう.
極大時刻
(JST)
10月21日
14時頃
ピーク時刻は夜明けですが,あまり気にせず,21日・22日未明に注目です.

日本国内における2020年眼視観測(目で見る場合)の観測条件

総 評 月明りの影響もなく全体的には好条件.12年周期で活発化する傾向があることから,前回の活動期を考慮すると,2020年の活動規模が気になります.
見る方向
(方角)
流星の出現位置という意味では「どこでも構わない」です.
見頃となる
時間帯
(第一候補)10月20日22時過ぎ~23日夜明け(日本時)
(第二候補)10月22日又は24日未明(日本時)
注意事項 ・夜は想像以上に冷えます(まだ10月と思わないよう).
・野生動物に注意.(特に熊や鹿,猪など大型の動物情報に注意).
・私有地への無断立ち入りはダメ.大声もNG.そしてゴミは持ち帰りましょう.
・車で居眠り運転をしないよう計画的に移動しましょう.
・治安には十分ご留意頂き,お子様には必ず大人の方が付き添ってください.
・新型コロナウィルス感染症対策(三密回避等),ご配慮ください.

日本時間で2020年10月21日01:00(東京)の夜空.
星図:StellaNavigator/AstroArts (アストロアーツ楽天市場店)/(Amazon)

全世界で見た時の観測条件(海外での観測条件)

総 評 世界的にはピーク時刻からすると,北米・南米が好条件です.海外でご覧になる場合は,治安にはくれぐれもご注意ください.

オリオン座流星群に関する情報

名称(和名) オリオン座流星群
学術名(コード) Orionids(ORI)
極大太陽黄経 208°
極大時輻射点 赤経 = 95° / 赤緯 = +16°
出現期間 10月2日~11月7日(極大時刻は年によって違う.観測条件を参照)
性質 極大出現数(ZHR):30,光度比2.4,対地速度: 66km/s
母天体 1P/Halley

※和名は国立天文台に準拠
※学術名及びコードは国際天文学連合(IAU)に準拠
※それら以外は注釈がない限り国際流星機構のデータを優先

極大夜の観測条件(2020~2025年)

10月
JST
極大日時 月齢 条件
(眼視)
条件
(電波)
コメント
208°
2020年 21日14時 4 極大が昼間ではあるが,月明りはないため比較的条件良
2021年 21日20時 15 満月の夜.月明りを避けて見よう.電波観測では好条件
2022年 21日03時 25 最良 下弦の月があるので,月とは反対側を見て.電波では好条件
2023年 22日09時 6 22日に日付が変わったころから夜明けまでが好条件
2024年 21日15時 18 満月過ぎ+ピーク時刻はオリオン座が地平線下で観測条件悪い
2025年 21日21時 29 最良 最良 久々の好条件.21日夜半前から22日夜明けまで楽しもう!

※月齢は10月21日0時頃です.時刻は日本時(JST).

オリオン座流星群の歴史

オリオン座流星群の記録は西暦288年に中国の観測者による記録が残っており,その後も中国を中心に585年,930年などの記録が残っています.また,日本の記録もしばしば見受けられます.一方で,流星観測が昔から盛んだったヨーロッパではあまり古い記録は残っていません.
1970年代に1986年の1P/Halley彗星が回帰するのを前にかなり熱心な研究が行われたようです.結果的に突起すべき突発的な出現は見られませんでした.その後もこの流星群についてはZHR15前後の活動が続いています.
2006年に比較的活発な活動が観測され,その後2010年頃まで電波観測でもその活動が見受けられました(電波観測では観測しづらい流星群のためあまりエコー数が例年は伸びない).特に2006年・2007年は明瞭に観測されました.

過去の観測結果

過去の流星電波観測結果による結果を中心に収録しています.
icon 過去の観測結果

出典

・HandBook for Visual Observation (The International Meteor Organization) (1995)
・A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)
・Meteor Shower Workbook 2014 (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2014)
・2020 Meteor Shower Calendar (J.Rendtel) – International Meteor Organization (2019)
・Meteor Showers and their Parent Comets (P. Jenniskens) (2006)

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