2023年のみずがめ座η流星群について,世界の流星電波観測データからは,例年よりもやや活発な活動となりました.2023年は流星電波観測データ12カ国43データを使用しています.推定ピークは太陽黄経44°.9(6日09:30JST)~45°.1(6日14:30JST)でした.ロングエコーもやや多めで推移しました.
なお,A. Egal氏らによって、事前に予想された太陽黄経44°.1±0°.5を中心とした突発的な活動について,太陽黄経44°.0付近ではActivity Levelの値が上昇していますが,誤差も大きく,仮にここにピークを見出すとすると半値半幅が短くなりすぎるため,懐疑的です.多少の増加はあった可能性はありますが,残念ながら当初想定された規模とはならなかったようです.
世界観測結果統合グラフ
観測されているピーク値
Time(UT) |
Solar Long. |
Activity Level |
May 4th 23h30m |
43°.92 |
2.24 ± 0.46 |
May 6th 7h30m |
45°.22 |
2.20 ± 0.36 |
流星群活動推定構造
Comp.No. |
Peak Time(UT) |
Solar Long. |
A(max) |
FWHM (hr) |
EAQ23C01 |
May 6th 00h30m |
44°.93 |
1.8 |
-84.0 / +78.0 |
EAQ23C02 |
May 11th 16h30m |
50°.41 |
0.4 |
-54.0 / +54.0 |
Parameter
- Radiant : α = 338°, δ = -1°
- Radiant Drift: Δα = 1°, Δδ = +0°.4
- Radian Elevation : 20° < h
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
Reference
- Structure of meteor activity is estimated by “Lorentz profile”.
- Observed data provided by RMOJ and RMOB